前回の記事でも書いたが、そもそも1994年の村山富市内閣総理大臣によるお詫びの表明、およびそれによる「女性のためのアジア平和国民基金」の見舞金を受け取った元慰安婦への暴言は許しがたい。「(日本側が)罪を認めない同上金を受け取れば、被害者は自ら志願して赴いた公娼となる」という、2000年から代表になった伊貞玉(ユン・ジョンオク)発言から、当時の挺対協が人権団体とは名ばかりのものであるということを認識すべきだっただろう。さらに、2015年に朴槿恵大統領と安倍首相との間で交わされた慰安婦問題についての日韓合意のときでも、お金を受け取った(47人中34人が受け取った)被害者に対して、「アジア女性基金のお金をもらう人は、自ら進んで出かけた公娼であることを認めることと同様だ」と侮辱的な発言をしている。これは被害者たちへのセカンドレイプともいえる行為である。
今回の李容洙氏の暴露的告白で印象的な点は、水曜集会(慰安婦問題で日本政府を糾弾するために水曜日に行われてきた抗議集会)を止めるべきという発言である。彼女によれば、これは韓国の人々に日本に対する憎悪を植え付けている行為であって、むしろ日韓の相互理解のためには、こんなことよりも若い人々による文化交流が重要であるとのことだ。このメッセージは、日本から直接被害を受けた人物からのものとして、人々に訴えるものがあるだろう。
ただ、日本人も、この李容洙の告白を、軍が関与して慰安所を設立したということの免罪符にしてはいけなけない。どの国でもやっていたというのは言い訳にならないし、むしろ人類の普遍的な罪として反省していく必要があると思う。戦争の醜さの一面として、男性が女性を商品としていることの問題として反省し、すでにいくつかの教科書にも記載されているように、きちんと学校教育で教えられるべきだろうと思う。そうすると、「反省しない行為」とは、正義連に疑義を唱えたり水曜集会を批判したりすることなのではなく、買春や援助交際をするなど、女性をモノとしか考えていないこと全てを指すことになるる。韓国をはじめとする東南アジアへの買春旅行などもってのほかだ。もちろん、軽々に正義連あるいは挺対協の運動に参加し、彼らのセカンドレイプに加担した人々にも大きく反省してもらいたい。
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